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「子どもたちも独立して夫婦二人だけの生活になりましたから、明るい家でゆったりと過ごしたいと思うようになりました」丸山さんが築30年を超えた我が家のリフォームを決めたのは、定年退職後に勤めた第二の職場も引退し、夫婦二人の生活が始まるというときだった。
高校の教員で長くバスケットボール部の顧問を務めていた丸山さんは、平日は夜遅くまで、土日も休まずクラブの指導に心血を注いでいた。
長い間、寂しい想いをさせた奥様とゆっくりと過ごしたいそんな想いがリフォームを決意させたのだった。
リフォームを決めた丸山さんは、迷わず弊社に連絡した。
なぜなら、夢ハウスの赤塚会長は丸山さんの教え子なのだ。「高校時代の赤塚くんはとても元気がよくてね」と、丸山さんは40年ものつきあいになる赤塚会長との思い出を語る。
「いつも皆の輪の中にいるんだけれど、絶えず周りに気を配って、とても面倒見がよかったのをよく覚えています。それは"夢ハウスの赤塚会長"になった今でも変わりません」
丸山さんは、新しい人生の舞台づくりを託すのはそんな赤塚さんしかいないとかねてから決めていたそうだ。
丸山様ご夫妻、リビングにて
リフォームに際して丸山さんが出した希望はひとつだけ。
「夫婦二人で暮らす家だからたくさんの部屋はいらない。
代わりにゆったり過ごせる明るい部屋がほしい」というものだった。
リフォーム前の家はこの地域らしい和風建築で落ち着いた雰囲気が心地よかったが、日当たりのいい南側に2間続きの座敷など普段使わない部屋があって「もったいない」と感じていた。
今、リビングには大きな窓から明るい陽射しが射し込む。
間仕切りだけでなく天井も取り払った空間は広々としていて、天窓から注ぐ光がまぶしい。
リビングに続くキッチンは「時間ができたから台所仕事もしようかなと思って」という丸山さんの希望で、調理台を高めに調節した。
ダイニングテーブルは、敢えて置かなかった。
夫婦二人ならカウンターで十分だと考えたからだ。
カウンターというと軽く食事をとる場所という位置づけで、やや高めにつくられることが多い。
けれども、丸山邸では毎日食事をする場所なので一般的なカウンターより低めにつくろうと夢ハウスのスタッフが提案してくれた。
木の切り株をそのまま活かした椅子もカウンターにぴったりの高さで、体の大きなご主人も座りやすい。そして、リビングの窓からもキッチンの窓からも庭が見えるのも丸山さんをよく知る夢ハウスならではの提案だ。
縁側にて
庭には、30代の頃に始めた盆栽が並ぶ。
きっかけは、元プロ野球選手で"打撃の神様"と呼ばれた川上哲治氏の著書だ。
川上氏が「神経が安まっていないといい勝負はできない」という考えから盆栽の手入れに時間をかける姿に自分も倣おうと考えたのだった。
丸山さんは当時を振り返って「クラブを終えて帰宅して、持ち帰った仕事をかたづけた後、夜中の2時までかけてやっていましたよ(笑)」と話す。
それはもはや、趣味とは呼べないかもしれない。
盆栽は、丸山さんの長い教師生活を支えてきた戦友のようなものなのだ。
リフォーム後の丸山邸では、窓からその戦友たちが空に向かって悠然と枝を伸ばしている姿が一望できる。
教師としての丸山さんをよく知る赤塚会長が、いつも庭を眺めて過ごせるプランを考えてくれたのだ。
冬場に鉢を雪から守るための長い庇も、夢ハウスからの提案だ。
単なる趣味にとどまらない、丸山さんにとっての盆栽の意味をしっかりと汲み取ってくれた。
丸山さんは今、『夢ハウス友の会』の二代目会長を務めている。
「夢ハウスで家を建てた人たちはみんな、豊かな人生をおくりたいと思っている人ばかりです。夢ハウス友の会に参加して、皆さんに充実した時間を過ごしていただけたら嬉しいですね」親睦会、夏祭り、旅行・・・。
友の会の楽しい企画は尽きず、丸山さんの出番も多い。
夫婦でゆったり過ごす日々はまだ少し先のようだ。
友の会会長として